Rec.ガイドの準備

以下にお話しすることは、パート別に行う多重録音(通常Rec.メニュー)を前提としています。


1. ガイドとは

  • ガイドは指揮者の代わりです。
    • 曲のどこを演奏しているか迷いを防止。
    • リズムに合わせて録るための仮音。
  • Rec.は、重ね録りなので、「同じ進行」を何度繰り返してもを正確に再現するガイドが必要です。
  • どんなガイドが必要なのかは、お客様次第。

2. ガイド作成前の準備

  • 曲の構成、小節数、拍数、テンポを明確に覚えている人は少ないです(ぼんやり、感覚的)。
  • ガイドを作成するためには、「ぼんやり、感覚的」な部分を明確にする必要があります。

① 構成・進行を把握

  • シンプルな構成・進行なら、当方がRec.システムに直接設定します。
  • 複雑そうならば、不明確な点を明確にしてください。 例えば、
    • 1度目のAメロは8小節だったが、2度目は9小節あった。
    • 4/4拍子の曲中に、2/2拍子の小節があった。
    • 4/4拍子の曲中に、3/4拍子が8小節あった。
    • 4/4拍子かつ1拍3連符で表現するか、12/8拍子で表現するか迷う。
  • シンコペーション、ブレーク(無音)などにも注意を。

② テンポを把握

  • テンポが一定なら当方がRec.システムに直接設定します。
  • 曲中でテンポが変化するなら要注意です。例えば、
    • 遅いイントロの後、4カウントを入れて速く。
    • 落ちサビの手前から少しずつテンポダウン。
    • エンディングでテンポダウンした後に、キメの「ジャーン」。


3. ガイド作成は2通り

① 自分で(自宅で)?

  • もしも、DAWを使えるなら、テンポ設定(変化)も含めて仮ドラムを打込むことをお勧めします。
  • 全曲ではなく、複雑な曲にだけでも自作すれば、時短に(料金もお得)。
  • データの互換性についてスタジオと相談してから作成を。
  • ドラムの打込みが面倒ならば、テンポ設定(変化)だけでも結構です。
    その場合、大事な展開の節目に、バスドラムを1つだけ打込んでおくと良いでしょう。

② スタジオへ依頼?

  • 有料でガイドを作成します。¥1000/h。
  • スタジオでのガイド作成は、別日を設けることをお願いします。
  • Rec.本番ギリギリでなく、早めに相談を。


4. 良く練習を

  • ガイドを早めに準備。
  • ヘッドフォンで聴きながら演奏する練習を。