DDP ファイルについて
録音した音源をCD化(プレス)する際に用いられるデータ形式のこと。
- 複数の曲データを連ねて1つのファイルにしたもので、各曲の間の曲間(時間)データやISRCコード等が含まれている。
- ここでいう複数の曲データとは、レコーディングして仕上げたWAVEデータのことを指す。
- ISRCコードは、曲識別用コード(国際的ルール)。専門業者に依頼して取得、設定。
- 曲の識別をしなくて良いなら、ISRCコードを省略して依頼可。
- 最近は、自宅でDDPファイルを作成できるアプリケーションがある。例えばStudio One(PreSonus 製)など。
プレス用マスターは2通り
その1
DDPファイルでプレス依頼
下表の工程4BがDDPファイルの作成の部分です。
【アマチュアの場合】
- レコーディングスタジオで、ミックス作業(工程3)。
- レコーディングスタジオで、プリマスタリング作業までしてもらう(工程4A)。
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プリマスタリングまで行ったWAVEファイルデータをもとにDDPファイル作成する。方法は以下の3通りの方法がある(工程4B)。
- レコーディングスタジオで、プリマスタリングに続けてDDPファイルまで作成してくれる場合は、続けて依頼。
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面倒でも、レコーディングしたスタジオとは別に、DDPファイル作成だけでも請け負ってくれるスタジオを探す。PQシート(各曲の情報)を作成して、プリマスタリング済みのWAVEファイルデータと一緒に送る。
なお、PQシートについては、請け負う側で表計算ソフトを用いたテンプレートを準備している場合があるので、先方に問合せてみると良い。 - 自分でDDPファイル作成ソフトを買って作業する方法。ただし仕上がりは自分次第。
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完成したDDPファイルをプレス業者へ渡す(プレス依頼)。渡し方は2通りあり、業者と事前に打合せ(工程5)。
- DVD-Rに記憶して宅急便で送る。
- ファイル転送サービスを使って送る。
【プロの場合】
- レコーディングスタジオで、ミックス作業(工程3)。
- マスタリングスタジオで、ミックスされたWAVEファイルを読み込み、プリマスタリング作業とDDPファイル作成(工程4A、工程4B)。
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完成したDDPファイルをプレス業者へ渡す(プレス依頼)。渡し方は2通りあり、業者と事前に打合せ(工程5)。
- DVD-Rに記憶して宅急便で送る。
- ファイル転送サービスを使って送る。
【DDP作成をしてくれる処】
参考までに紹介しておきます。
主に、作曲、編曲、ミックスダウン、ボーカルレコーディング、マスタリングを行うスタジオですが、WAVEデータと指示を送ればDDPファイルを作成してくださいます。DDP作成依頼については、リンク先HPのマスタリングのページの中にあります。